骨のお話し

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骨は何でできているの?

 骨は何でできているか、ご存知でしょうか? カルシウム・・・? 「骨を強くするためにはカルシウムを摂らないといけません・・・」という言葉を目にしたり、耳にしたりすることが多いと思います。私たちの骨はいったい何でできているのでしょうか?

 

photo101.jpg 解剖の本で「骨の構造」を調べてみるとこんなことが書かれています。「骨は形状により成り立ちは異なるが、骨膜、軟骨質、骨質、骨髄からできている。・・・」(改訂19版日本人体解剖学上巻 金子丑之助原著 南山堂) 一般的に「骨」といった場合は「骨質」を指す場合が多いと思われます。この「骨質」を解剖の本で調べてみると、「骨は表面を占める緻密質(緻密骨)と内部を占める海綿質(海綿骨)とからなる。・・・緻密質あるいは海綿質は骨細胞および基質(規則性をもって走る膠原繊維とその間を満たすリン酸カルシウム、炭酸カルシウムなどの無機質)で構成され、基質の構造的特徴から強固かつ弾力性を持つ骨質をつくっている。」と書かれています。一般的に、「骨」という場合は「骨質の基質」の部分を指す場合が多いと思われます。そして、骨は膠原繊維と無機質(リン酸カルシウム、炭酸カルシウムなど)でできているという事になります。

 それでは、膠原繊維とは何かというと、コラーゲンと呼ばれる縄のような構造をしている繊維状のタンパク質で、いろいろな結合組織に力学的な強度を与えるのに役立っています。骨の中の膠原繊維は構造物に例えると鉄筋コンクリートの鉄筋のような役目をしているといわれています。引っ張り力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせることで壊れにく構造体を形成しています。実際に骨を形成するコラーゲンは重量当たりでは鋼鉄に匹敵する強さをもっているとされています。そして、コンクリートの役目をしているのがリン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの無機質です。つまり、骨はコラーゲンというタンパク質とカルシウムを主成分としたミネラルでできているということができます。